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『プリースト 悪魔を葬る者』で、アガトは何を歌っていたか

『プリースト 悪魔を葬る者』に出てくる外国語のテキストを翻訳するブログです。

アガトのカンニング・腕の文字

もうこの映画も劇場での上映が終わりましたね。ちょっと寂しい気持ちになりました。

アガトが試験中カンニングしていたこと自体ぐらいは、もうネタバレ扱いしなくていいのかな。

彼のカンニングしていた試験問題がどういう問題か気になって、調べました。

 

これから先はネタバレを含みます。十分ご注意ください。

 

※ここからはネタバレを含みます※

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私たちのアガト(笑)が、腕にカンペを書いてまで当てようとした問題がなんなのか気になって、書いてある単語をいくつかグーグルで検索しました。

結果的に、問は「ローマ人への手紙8章28節をラテン語、中国語、ドイツ語で書き、その意味について述べよ」と思われます。

 

日本語

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。

出典:http://www.berith.com/shuhou/roma/078-20001217.shtml

 

ラテン語

Scimus autem quoniam diligentibus Deum omnia cooperantur in bonum, iis qui secundum propositum vocati sunt sancti.

出典:http://www.sacred-texts.com/bib/vul/rom008.htm

 

ドイツ語

Wir wissen aber, daß denen, die Gott lieben, alle Dinge zum Besten dienen, die nach dem Vorsatz berufen sind.

出典:http://bibeltext.com/romans/8-28.htm

 

ただし、ドイツ語の場合はアガトの回答と綴りが若干違うところがあります。正書法の差かな、と思いましたが違うような気がします。denenをdennenと書いていたり…

ちなみに、上記のサイトにはドイツ語の色んなバージョンがまとめてあります。

 

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左上から3番目の「Modernisiert Text」のバージョンだと思われます。

 

さて、これからはアガトの腕のカンペについて考察します。

 

f:id:Agatho_Dica:20161123152319j:plain

 

それっぽい文が書いてありますね(笑)

映画で確認できる1行目の文字は「qui secundum pro...」、ラテン語バージョンの後ろのほうで、2行目は「aber, dass denen, die Gott lieben」、3~4行目は「alle Dinge zum besten dienen, die nach dem Versatz berufen sind」と見られます。

あとは韓国語も書いてありますが、これはこの問題とは関係なく、非常に読みづらいです。

~ 하느님의 존재를 가시적 존재로 나타내는
~ 神様の存在を可視的存在として表す

~ 이후 가능성 정당성 ~ 중점
~ 以後 可能性 正当性 中点

~~~ 구현하는 표지
~~~ 具現する表紙(?)

~ 바티칸 공유회(? '공의회'의 오타인 듯) 이전 이후 전례
~ バッチカン公有会(「公議会」の誤字と思われる)以前 以後 典礼

定かではありません。

 

そういえば、中国語バージョンが書かれていませでしたね。

中国語の文は、別のスチールカットから推測できます。

 

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これです。かなり解像度の高いファイルを拡大したら、ある程度字が読めるようになりました。右腕の字は解読不能だったので、左腕だけにします。

 

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光を浴びている部分は、韓国語が逆さまに書いてあります。で、その下には「※ローマ人への手紙8章28節」の次にラテン語、ドイツ語、中国語と続いています。

一番下の部分から推測しました。

 

中国語

我們曉得萬事都互相效力,叫愛神的人得益處,就是按他旨意被召的人。

出典:http://cnbible.com/romans/8-28.htm

 

中国語がわかる方なら「あれ」と思われるでしょう。「我們」「萬」「處」って…見慣れた表現に書き換えると、こうなります。

 

我们晓得万事都互相效力,叫爱神的人得益处,就是按他旨意被召的人。

出典:http://www.jonahome.net/files/Bible/new/45_Romans/chapter09.html

 

多分、下の画像の赤でマークしてあるところです。いつの訳なんだろう…

 

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あと、せっかくなので逆さまに書いてあった韓国語の解読も試みました。

 

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※ 견진성사 7가지 효과
※ 堅信礼 7つの効果

① 지혜 : 세속 사정과 하나님의 사정을 구별하는 ~
① 知恵:世の中の事情と、神様の事情を区別する ~

② 통찰(?) : 하느님의 신비를 알아내는 것
② 洞察(?):神様の神秘に気づくこと

③ 의견(?) : 선과 악의 판단, 가치있는 것을 추구
③ 意見(?):善と悪の判断、価値のあるものを追求

 

ここで疑問なのは、①では神様のことを「하나님」(プロテスタントでの呼び方)と書いているのに、②では「하느님」(カトリックでの呼び方)と書いているということです。しかも、最初は하나님と書いておいて、あとで無理やりペンで하느님と書き直そうとしている痕跡すら見える。韓国ではこの呼び方の区別が厳しく行われていて、間違えると失礼な言動になり得るのです。アガトがこれを間違えるわけがありませんが、まあ、玉に瑕といったところでしょう。

それにしても、よく試験問題にピッタリの答えを仕込んで来ましたね(笑)。両腕に書いてきたということは、アガトって両利きなのかな。